同人誌が好きな人や何かしらの同人活動をしている人の中には、毎年開催される「コミックマーケット」に足を運んでみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
「コミックマーケット」通称コミケとは、毎年夏と冬の2回行われている同人誌即売会で、イベントの規模は世界最大とされています。
近年、コミケがテレビやメディアなどで注目されていることから、日本国内のみならず国外からも高い関心も集めています。そのため動員数も年を重ねるごとに増えており、来場者・サークル参加者・スタッフ参加者など全参加者を合計した動員数は、開催期間の3日間で60万人以上と言われています。
お盆の頃のニュースなどで、炎天下の中長い待機列を作りながら入場を待っている映像をみたことがある人も多いのではないでしょうか。コミケの1日の来場者数は15万人以上で、3日間では50万人が訪れています。
このように日本が誇る最大級のイベントであるコミケには、人が多く集まる分あらかじめ知っておきたい、守っておきたいルールや備えがあるのはご存知でしょうか。
特に初めてサークルで参加する場合、事前に色々な知識を入れておくとサークル活動を円滑に進めることができます。
今回はコミケのサークル参加初心者に向けて、暗黙のルールや知っておくと良いことを紹介します。
目次
コミケには暗黙のルールがある
コミケには運営している団体
「コミケット準備会」がサークル参加者に配布している「コミケットアピール」という冊子があります。これにはサークル参加の注意事項などが書かれているので、きちんと読んでお来ましょう。またそれとは別にコミケには暗黙のルールがあります。どのようなルールがあるのでしょうか。
コミケでは全員が参加者という扱いになる
コミケにはサークル参加の人や一般の参加者以外にも、スタッフやコスプレをしている人などたくさんの人がいます。
一見すると一般の参加者がお客さんのようにも見えますが、コミケではどの参加者でも優劣なく扱われています。
なぜならコミケの特性上、サークル参加者・スタッフ参加者・コスプレ参加者・一般の参加者の相互協力でイベントが成り立っているためです。
同じイベントの参加者同士、節度ある行動を心がけるようにしましょう。
クリエイターやカップリングの批判はしない
同人活動は好きなものは違えど、自分の趣味趣向が高じてサークル参加をしているという点は同じです。また同人誌や同人グッズを作るのには労力もかかります。誰であっても、自分の好きな物や創作物をけなされてしまっては嫌な気持ちになってしまうでしょう。
お互い気持ちよくコミケを楽しむためにも、安易にクリエイターやカップリングを批判したりはせず、分別を持った対応をしましょう。
両隣のサークルには一言挨拶をする
買うことが目的でコミケに行っていた人やサークル初心者の人がわからないルールの1つが「両隣のサークルには一言挨拶をする」です。コミケでは一日知らない人達に挟まれて活動することになります。もしかしたら、何か迷惑をかけることがあるかもしれません。
きちんとした礼儀としても一言「今日はよろしくお願いします」と挨拶をしましょう。またお隣のサークルの人とコミュニケーションを取ることで、余計なトラブルを防ぐこともできます。
一斉点検は全員で行う
コミケは過去に脅迫事件や発火装置を仕掛けられたという事態がありました。そのためコミケ開催中は毎日3回「一斉点検」というものを行います。一斉点検では、一般参加者やサークル参加者、スタッフ参加者に限らず周囲を見渡して、不審者や不審物がいないか確認しましょう。
コミケに行く前に知っておくと良いこと
サークル参加者としてコミケに参加する場合、事前に知っておくと良いことや準備しておくと良いことがたくさんあるので紹介していきます。
前日はしっかり寝る
コミケは毎年、夏と冬に行われています。夏は炎天下で冬は極寒という環境である上、一か所に多くの人が集まっているので現場の環境的にも大変な状態になります。そのため毎年たくさんの人が救護室に運ばれています。特に夏は暑さで体力が奪われるだけでなく、人の熱気や日差しで熱中症や脱水症状に見舞われる人が多数います。
体調を崩してコミケが楽しめなかったら元も子もありません。
前日はしっかり寝て、体調を整えるようにしましょう。
また、余裕がある人は朝ごはんをしっかり取りましょう。
サークル参加でのコミケの持ち物
サークル参加では、一般参加と違い必要なものがたくさんあります。
まず一番忘れてはいけないのが、頒布物です。自宅から持っていく人は前日に部数や種類を確認しましょう。印刷所からコミケ会場に搬入してもらう人や宅配で送ったりする人は、当日会場に到着したら確認するようにしましょう。
次に筆記用具です。値札や案内を制作したり、メモを書いたりするのに筆記用具が必要になることもあるでしょう。最低でも油性ペンとボールペンは1本ずつ用意しておくのがおすすめです。
また、お金の計算をするための電卓やお釣りを入れておくためのコインケースも忘れてはならないアイテムです。サークル参加証や参加書類などももしもの時のために持ってくると良いでしょう。
あらかじめお金を両替しておく
忘れがちになってしまうのが、お釣りのためのお金や自分で購入するときのお金の用意です。基本的に5千円札や1万円札での支払いはマナー的にもよくありません。しかし、大きい札で支払いをしてくる人は一定数います。細かいお釣りと一緒に千円札も用意しておきましょう。また自分が払う分のお金も崩しておきましょう。
お金の両替は銀行やATMでできますが、当日は朝早かったり忙しかったりするので、前日までに済ませておきましょう。
夏のコミケでは事前の準備が大切
夏のコミケは特に事前の準備が重要になります。夏のコミケは8月の中旬いわばお盆の頃に開催されます。そのため、毎年気温が高くなり、会場内も熱気がこもります。また人も多く、体調を崩しやすくなるので、暑さ対策や熱中症予防が必要です。
効果的な暑さや熱中症対策はいくつかあります。
まず、水分を多めに用意しておくということです。ペットボトル2〜3本用意しておくのがベストでしょう。そのうち予備の1〜2本を凍らせておくことで、温まりにくくひんやりしたものを飲むことができるのでオススメです。
また、汗拭きシートや制汗剤といった汗対策用品を持って行きましょう。しかしニオイ付きの場合、いろんな人の制汗剤とニオイが混じってしまい、逆に気持ち悪くなるという現象も考えられるので、無臭タイプのものがいいでしょう。さらに、汗によるベタつきが抑えられるベビーパウダーもおすすめのアイテムです。
ICカードのチャージは事前に済ます
コミケは毎年、東京ビックサイト(東京国際展示場)で行われます。コミケ当日東京国際展示場にはコミケ専用の駐車場や駐輪場がないため、アクセス手段は電車などの交通機関のみとなります。そのため、改札口は朝も夕方も大混雑です。
特に夕方は、ICカードの残高が足りずにチャージする人が続出します。改札をスムーズに通過するためにもICカードには事前にチャージしておきましょう。
まとめ
コミケは同人誌が好きな人や同人活動をしている人にとっては憧れの場所なので、人も多く集まります。そのため何も知らないまま参加してしまうと、当日右往左往してしまい、コミケを楽しめなかったという状態にもなってしまいます。
そのため、コミケで初めてサークル参加する人やサークル初心者は、今回紹介したようなコミケでの暗黙のルールやちょっとしたコツを知っておくと、嫌な気持ちにならず、スムーズにコミケを楽しむことができます。
事前に色々な情報を得て、コミケを楽しめるようにしましょう。
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