企業を通して「商業活動」として作品を発表するのに対し、個人や同じ趣味を持った仲間内での作品の創作や発表を「同人活動」といいます。
同人活動には様々な形があり、個人や「同人サークル」と呼ばれる同じ趣味を持った仲間内で創作物を作り、イベントや即売会で販売する活動も同人活動の1つです。イベントや即売会で見られる創作物には同人誌といった自作の本や自分でデザインした同人グッズなどがあります。
この2つの中でも、同人活動の初心者にとって難しいのが同人グッズです。
同人グッズには色々な種類があり、それによって制作時間も制作難易度も変化します。同人活動の初心者にとって、同人活動を長く楽しく続けて行くためにも、同人グッズの選び方や種類を知っておくのは良いことです。
今回は、初心者向けの同人グッズの選び方や主な種類を紹介していきます。
同人グッズの注意点
同人グッズとは、同人活動においてデザイン・創作したグッズの事を指します。同人活動で創作した物を、即売会やイベントなどで頒布している場合も多いです。しかし同人グッズにはいくつか注意点があります。
まず、同人グッズは自分でデザインし、制作したものでなければいけないという点です。商品展開されている作品や商品のロゴをそのまま使用あるいは模写することは著作権などの問題に発展してしまうので避けましょう。あくまでイメージやモチーフに留めるようにしましょう。
また、似たような商品や公式のグッズがないかの確認もします。同人グッズの問題点で、企業が商品として展開している公式グッズとの見分けがつかないということがあります。公式で売られていたのと同じようなデザインや形状の同人グッズは頒布しないよう注意が必要です。
初心者でも迷わない同人グッズの選び方
同人グッズを制作する上で重要なのが、どのような用途で制作するかを考えることです。例えば、仲間内だけで楽しむものなのか多くの人に頒布するのかによって制作するものは変わってきます。また1個あたりにかけられる予算も変化するでしょう。
用途が決まったら、
・どんな同人グッズを作りたいかのアイデア
・同人グッズにかけられる予算
・どのくらいの量の同人グッズを作るか
の3つを考えます。
アイデアはイラストやデザイン、具体的なグッズの内容などを決めていきます。予算と頒布する量も目安を考えておきます。この3つのバランスや折り合いを考えて、実際にどのように制作し頒布するか決めます。
同人グッズの主な種類
同人グッズの制作委託ができる会社が多くなった分、同人グッズも多様化しています。
例えばキーホルダーやストラップには、アクリルを使用した同人グッズとしてもポピュラーなアクリルキーホルダーや光を反射させるリフレクターキーホルダーなどがあります。また、クリアファイルやポストカード、便箋、シールといったステーショナリーの同人グッズも展開されています。またパッケージに自分の考えたデザインが絵が描かれている美容洋品やコスメ、カバンやポーチ、スマホケースなども同人グッズとして人気です。
まとめ
個人や同じ趣味を持った仲間内のサークルで作品の創作や発表をする同人活動の中には、自分でデザインしたグッズを制作したり、頒布したりする活動もあります。自分でデザインしたグッズは同人グッズと呼ばれており、イベントや即売会で頒布する人も多いです。
しかし同人グッズには、同人グッズは自分でデザインしなければならない、似たような商品や公式のグッズがないかの確認が必要といった注意点があります。
同人グッズには色々な種類があるので、制作する際は、
①どのような用途で制作するか
②どんな同人グッズを作りたいかのアイデア
③同人グッズにかけられる予算
④どのくらいの量の同人グッズを作るか
の4つを考慮し、折り合いをつけながら決めていくと初心者でも迷わず同人グッズを制作することができるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。